エンジニア採用の難易度が高まるなか、即戦力人材を確保するためのSES活用を検討する企業も多いのではないでしょうか。しかし、いざ委託先を探しても「信頼できる大手や優良企業はどこなのか?」と自社に適した1社に悩んでしまいますよね。
委託先の選定で重要な観点は、企業の知名度だけでなく「技術力・コンプライアンス」といった発注者視点での選定基準をもつことです。そこで本記事では、発注者視点で厳選した大手SES企業の売上高ランキングを紹介します。
大手SES企業に外注するメリット・デメリットなども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
大手SES企業の売上高ランキング上位10社
| ランキング | 企業名 | 売上高 |
|---|---|---|
| 1位 | 富士ソフト株式会社 | 3,174億8,200万円 |
| 2位 | 株式会社オープンアップグループ | 1,879億5,400万円 |
| 3位 | 株式会社BREXA Technology | 1,777億3,800万円 |
| 4位 | 株式会社メイテックグループ ホールディングス | 1,330億6,800万円 |
| 5位 | 株式会社DTS | 1,259億800万円 |
| 6位 | 株式会社NSD | 1,077億9,100万円 |
| 7位 | 株式会社ワールドインテック | 909億668万円 |
| 8位 | 株式会社システナ | 836億2,100万円 |
| 9位 | AKKODiSコンサルティング株式会社 | 766億7,300万円 |
| 10位 | テクノプロ・デザイン社 | 720億9,000万円 |
2025年11月末時点で公表されている最新の有価証券報告書や企業ホームページのデータをもとに、大手SES企業の売上高ランキング上位10社を紹介します。
(参考:金融庁|有価証券報告書)
なお、今回紹介する企業はいずれもSES専業ではなく、エンジニアリソースをもつ総合企業です。ランキングは企業規模(売上)の目安であり、必ずしも品質や自社との相性を保証するものではありません。
1. 富士ソフト株式会社
▲出展:富士ソフト株式会社
| 特徴 |
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| 売上高 | 3,174億8,200万円 |
| 公式サイト | https://www.fsi.co.jp/ |
富士ソフト株式会社は、日本のIT産業を牽引してきた1970年創業の大手独立系SIerです。ソフトウェア開発やITコンサル、クラウド・AIなど幅広い分野でサービスを展開しています。
SESを含むエンジニア派遣サービスにより、上流〜下流まで一貫して対応できる体制が整っています。大規模な案件を富士ソフトに一括で依頼しながら、一部の対応に常駐要員を出してもらうような依頼方法も可能です。
2. 株式会社オープンアップグループ
▲出典:株式会社オープンアップグループ
| 特徴 |
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| 売上高 | 1,879億5,400万円 |
| 公式サイト | https://www.openupgroup.co.jp/ |
株式会社オープンアップグループは、複数のグループ会社を束ねる総合人材サービスグループです。機電・建設・ITなど、さまざまな領域のエンジニア派遣を手がけています。
また、未経験〜ミドル層の人材育成に力を入れており、実践的なスキルを身につけたエンジニアも豊富です。若手エンジニアをチーム単位で受け入れたい企業にも適しています。
3. 株式会社BREXA Technology
| 特徴 |
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| 売上高 | 1,777億3,800万円 |
| 公式サイト | https://technology.brexa.com/ |
株式会社BREXA Technologyは、IT分野や機械・電子分野などの技術者派遣・請負を展開する技術系アウトソーシング企業です。IT分野のシステム開発はもちろん、機械や電気・電子といった「ものづくりの領域」まで幅広くカバーしています。
ロボティクスや医療機器など、研究開発・生産領域に特化したエンジニアを派遣できるのも強みです。技術者派遣と請負(受託)の両方に対応しているため「まずは常駐、将来的に一部工程を請負化」といった段階的な外注も検討してみましょう。
4. 株式会社メイテックグループホールディングス
| 特徴 |
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| 売上高 | 1,330億6,800万円 |
| 公式サイト | https://www.meitecgroup-holdings.com/ja/index.html |
株式会社メイテックグループホールディングスは、約1万2000名のプロエンジニアを抱える日本有数の技術者派遣グループです。製造業の研究開発・設計領域を中心に約50年の実績があります。
また、単なる作業者ではなく、プロジェクトの中核を担うプロエンジニアの長期派遣が可能です。要件定義や基本設計といった難易度の高い上流工程から参画し、技術的な課題解決のリードも期待できます。
5. 株式会社DTS
▲出典:株式会社DTS
| 特徴 |
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| 売上高 | 1,259億800万円 |
| 公式サイト | https://www.dts.co.jp/ |
株式会社DTSは、独立系のSIerとしてコンサル〜運用・保守までトータルに提供する総合情報サービス企業です。金融・通信・公共・製造などの幅広い業界のSIer事業を軸に、客先常駐(SES)のサービスも展開しています。
コンサルや上流工程から依頼できるため、プロジェクト全体をとおして一任できる総合力も魅力です。工程ごとに異なる委託先に依頼する必要がないため、スムーズなフェーズ移行を求める企業に適しています。
6. 株式会社NSD
▲出典:株式会社NSD
| 特徴 |
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| 売上高 | 1,077億9,100万円 |
| 公式サイト | https://www.nsd.co.jp/ |
株式会社NSDは、システム開発やインフラ構築などの事業を展開している独立系SIerです。インフラ構築やITソリューション事業も展開しており、企画・提案から運用・保守まで一貫してサポートできる体制が整っています。
また、大規模案件や長期プロジェクトに強みがあり、リーダーを含めたチーム体制での支援が可能です。自社開発体制をベースにしているため、一般的なSESよりも要件定義や設計レビューなど上流寄りの関わり方も期待できます。
7. 株式会社ワールドインテック
▲出典:株式会社ワールドインテック
| 特徴 |
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| 売上高 | 909億668万円 |
| 公式サイト | https://www.witc.co.jp/ |
大手企業を中心に、機械設計、電気・電子、IT分野向けのアウトソーシングを展開している株式会社ワールドインテック。「人が活きるカタチ」の創造を理念に掲げ、製造・技術・サービスの各分野で人材サービスを提供しています。
チーム単位での派遣(戦略的チーム派遣)に対応しており、技術ノウハウのマニュアル化や管理工数の削減も可能です。技術者派遣に加えて、製造・物流などのBPOもあるため、工場・現場を含めた広いアウトソースを検討する企業に適しています。
8. 株式会社システナ
▲出典:株式会社システナ
| 特徴 |
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| 売上高 | 836億2,100万円 |
| 公式サイト | https://www.systena.co.jp/ |
株式会社システナでは、自動車・社会インフラ・IoTなどの幅広いITシステムの開発から運用までサポートしています。組込開発からWebサービスの開発まで、対応できる技術領域の広さも特徴的です。
運用・ヘルプデスク・BPOのような業務のサポートもあるため、IT基盤の開発から運用までまとめて依頼したい企業にも適しています。DX支援やクラウド導入など、ITコンサル寄りの支援も可能です。
9. AKKODiSコンサルティング株式会社
| 特徴 |
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| 売上高 | 766億7,300万円 |
| 公式サイト | https://www.akkodis.com/ja |
AKKODiSコンサルティング株式会社は、Adeccoグループ系のエンジニアリング・コンサル企業です。単なるSESではなく、コンサル・教育・DX推進とセットで人材提供できる強みがあります。
また、エンジニアの技術提供を主とする一般的なSES企業に対し、現場変革やビジネストランスフォーメーションを掲げているのも特徴的です。エンジニアを入れるだけでなく、現場のやり方自体を変えたい企業にも適しています。
10. テクノプロ・デザイン社
▲出典:テクノプロ・デザイン社
| 特徴 |
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| 売上高 | 720億9,000万円 |
| 公式サイト | https://www.technopro.com/ |
約2万8千人の技術者を要する日本最大規模の技術系人材サービスグループ「テクノプロ・ホールディングス株式会社」。テクノプロ・デザイン社は、その社内カンパニー(グループ会社)です。
AIや制御システムなど、技術領域におけるコンサルティング事業や技術者派遣を展開しています。企画〜運用・保守まで幅広くサポートしており、上流工程の対応に強みがあるのも魅力です。
大手SES企業に外注するメリット・デメリット
ここからは、大手のSES企業に外注するメリット・デメリットを解説します。それぞれの特徴を理解しながら、自社の課題解決に適しているかどうかを見極めましょう。
主なメリット|人員体制と品質の高さ
大手SES企業に外注する主なメリットは、以下のとおりです。
- 複数名の人員体制が整っている
- 管理・セキュリティ体制の品質が高い
- 長期間の案件を依頼しやすい
とくに所属エンジニア数が多い大手企業であれば、自社の要件にマッチする人材を効果的に確保できます。複数名でチーム体制を組むような案件も依頼が可能です。
また、管理体制やセキュリティ品質の高さなど、大手ならではの魅力もあります。契約トラブルが起きにくいコンプライアンス遵守の意識の高さも、発注側の企業担当者にとって安心できる要素です。
大手SES企業では独自の研修カリキュラムを実施しており、最低限の技術スキルやビジネスマナーを習得しています。さらに、企業の経営基盤が安定していることから、長期プロジェクトでも安定した支援を受け続けられます。
主なデメリット|高コストと柔軟性
大手SES企業に外注する主なデメリットは、以下のとおりです。
- コストが比較的高い傾向がある
- 短期間の案件を依頼しにくい
- 状況に応じて方針や仕様を変更しにくい
大手SES企業の委託コストには、管理部門の運営費や企業の利益なども含まれます。そのため、中小企業やフリーランスに比べて、発注金額が「割高」と感じるケースも少なくありません。
また、SESの契約期間は、1か月以上が一般的です。数日〜数週間で契約するケースは少ないため、状況に応じて方針や仕様を変更しにくい特徴もあります。
大手SESのデメリットを解消するフリーランス活用
大手SES企業には安定したリソース確保や品質担保といったメリットがある一方で、大規模前提の契約やコストといった課題も存在します。プロジェクトの予算や構築の柔軟性を重視したい場合には、大手企業への依頼が必ずしも最適解とは限りません。
そのようなデメリットを解消する代替案として、フリーランスの活用が効果的です。ここからは、大手SES企業と比較したフリーランス活用のメリットについて解説します。
関連記事:SESとフリーランスの違い|自社にマッチする委託先の選び方を解説
依頼に応じて契約形態や期間を選択できる
フリーランスの業務委託では、SESで一般的な準委任契約だけでなく、成果物の完成を目的とする「請負契約」も選択できます。
| 主な違い | 準委任契約 | 請負契約 |
|---|---|---|
| 目的 | 履行割合型:業務の遂行 成果完成型:成果物の完成 | 成果物の完成 |
| 発注側の指揮命令権 | なし | なし |
SESとフリーランスは、いずれも自社に指揮命令権がありません。しかし、一方で個人のフリーランスに業務委託する場合は、現場の担当者がエンジニアと直接やり取りしながら作業内容を調整できます。
また、短期のプロジェクトやスポット的な業務に対応しやすいメリットもあります。月単位での契約が一般的なSESとは異なり「数週間のみ」「週3日のみ」の短期間かつ部分的な契約も可能です。
関連記事:フリーランスのインフラエンジニアに業務を委託する流れとは?単価相場や注意点も解説
規模や期間にあわせてコストを抑えられる
個人のフリーランスに業務委託することで、中間マージン不要のコストで契約が可能です。エンジニアに支払う報酬そのものが契約金額となるため、下表のように同等のスキルをもつ人材をより適正な価格で確保できます。
| 契約形態による違い | フリーランス | SES |
|---|---|---|
| エンジニアの実働単価 | 5,000円 | 5,000円 |
| マージン率 | なし | 30~40% |
| 企業の支払い単価 | 5,000円 | 6,500~7,000円 |
| 月額費用(160hの場合) | 約80万円 | 約104~112万円 |
また、エンジニアの募集や契約手続きの手間を解消したい場合は、エージェントサービスを活用するのも効果的です。仲介手数料として一定のマージンが発生しますが、SESと比較しても一般的に高額ではありません。契約手続きのサポートを受けられるため、コスト以上のメリットが得られます。
関連記事:フリーランスのインフラエンジニアと契約した場合の単価相場とは?|単価交渉のコツも解説
専門分野に特化した人材を確保できる
フリーランスであれば、職務経歴書やスキルシートから自社の要件にマッチする人材を選考できます。とくに専門分野の最新技術やニッチなスキルを求めるなら、幅広いフリーランス市場から探すほうが効果的です。
SESとの業務委託では、エンジニアの指名や選考を目的とする面談が禁止されています。偽装請負や労働者派遣法違反に該当してしまう可能性があるため、スキルのミスマッチが発生する可能性も否定できません。
自社の要件にあったスキルやコミュニケーション能力を求めるなら、フリーランスの人材を活用しましょう。候補者を効率的に見つけたい場合は、フリーランス専門のエージェントサービスを活用するのも有効な手段です。

自社に適しているのは大手SESとフリーランスのどちら?
大手SES企業の特徴やフリーランス活用のメリットを解説してきましたが、実際に自社のプロジェクトには「どちらが適しているのか」を判断する必要があります。
判断のポイントは「プロジェクトの規模」と「重視する要件」の明確化です。それぞれの特性を比較しながら、自社に適した選択肢を見極めましょう。

大手SES|複数名体制の人材確保に適している
大手SES企業は、複数名体制の人材確保に適しています。所属エンジニア数の多さや管理体制が整っている強みがあるからです。
社内にインフラ構築のノウハウが不足している企業にとって、SES企業にはプロジェクトの大部分を任せられるメリットがあります。ただし、契約のコストや柔軟性にデメリットもあるので、プロジェクト規模に対する費用対効果の見極めが欠かせません。
関連記事:準委任契約(SES)と請負・派遣の違い|偽装請負の対策も解説
フリーランス|コスト・柔軟性の重視に適している
契約のコストや柔軟性を重視する企業には、フリーランスの活用が適しています。とくに専門分野のスキルがあるエンジニアを探すなら、フリーランス市場を活用するほうが効果的なケースも少なくありません。
また、プロジェクト単位・スポット単位で人材を確保しやすい柔軟性も魅力です。必要なスキルをもつエンジニアを必要な期間のみ確保できるので、必要最小限のコストに抑えられます。
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今回紹介した売上高ランキングで示したように、大手SES企業は豊富な人員体制と確かな品質に強みがあります。しかし、大手であるがゆえに、高単価になりやすいコストや状況に応じた契約の柔軟性にデメリットを感じるケースも少なくありません。
自社の要件に適しているかどうかは、企業の知名度や売上だけでなく、契約の柔軟性や費用対効果などを総合的に判断するのが理想的です。要件に応じて適材適所の人材を確保したい場合には、フリーランスエンジニアの活用も検討してみましょう。
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元エンジニアのWebライター。自動車部品工場のインフラエンジニアとして、サーバー・ネットワークの企画設計から運用・保守まで経験。自分が構築したインフラで数千人規模の工場が稼働している達成感とプレッシャーは今でも忘れられない。



