LinuCレベル2の保有者に任せやすい業務|採用時の評価ポイントも解説

LinuCレベル2の保有者に任せやすい業務|採用時の評価ポイントも解説

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LinuCレベル2は、仮想環境を含むLinuxシステムの設計・構築・運用管理や、ネットワーク構築、トラブルシューティングなどに関する知識・スキルを確認できる資格です。

ただし、LinuCレベル2を保有していても、候補者が担当してきた工程や環境、業務上の判断範囲までは把握できません。資格だけで自社の業務を任せられるか判断せず、実務経験も確認する必要があります。

本記事では、LinuCレベル2で確認できるスキルやレベル1との違い、保有者に任せやすい業務などを解説します。採用時に確認したい実務経験や面接での確認ポイントも紹介するので、採用要件の設定や候補者の見極めにお役立てください。

LinuCレベル2の概要

LinuCレベル2は、Linuxシステムの設計・構築・運用管理やネットワーク構築、トラブルシューティングに必要な知識やスキルを確認できる資格です。認定試験を運営する特定非営利活動法人「LPI-Japan」では、仮想環境を含むLinuxシステムやネットワークについて、設計から導入、問題解決まで対応できる技術者を認定対象としています。

採用時には、サーバー構築やネットワーク設定、障害対応などに関する知識・スキルを確認する材料として活用できます。ただし、資格だけで実務経験まで判断できるわけではないため、認定範囲や試験内容を把握しておくことが重要です。

LinuCレベル2で確認できるスキル

LinuCレベル2では、LinuCレベル1で扱うLinuxの基本操作やシステム管理を前提に、以下のようなシステムの構築・管理・問題解決に関する幅広い知識・スキルを確認できます。

  • Linuxシステムの設計・構築
  • システムの監視・運用管理
  • トラブルシューティング
  • ネットワークの設定・管理
  • 仮想マシン・コンテナの基本的な作成・管理
  • DNS・Web・メールなど主要サービスの設定・管理

LinuCレベル2の保有者については、Linuxシステムの構築・運用・問題解決に関する知識・スキルを体系的に備えているかを確認する材料になります。

関連記事:Linuxエンジニアの基礎知識を解説|スキルを評価するポイントも紹介

LinuCレベル2の試験概要

LinuCレベル2の認定には、201試験と202試験の両方への合格が必須です。加えて、有意性の期限内にあるLinuCレベル1認定を保有している必要があります。

おもな試験概要は、以下のとおりです。

項目内容
試験構成201試験・202試験
認定条件有意性の期限内にあるLinuCレベル1認定を保有し、201試験・202試験の両方に5年以内に合格
試験形式コンピュータベーストテスト(CBT)
問題数1試験あたり約60問
試験時間1試験あたり90分
受験料1試験あたり16,500円(税込)
有意性の期限認定日から5年間

※2026年8月時点の情報。詳細は公式サイトで最新情報をご確認ください。

LinuCの認定に、認定そのものが失効する「有効期限」はありません。ただし、認定には5年間の「有意性の期限」が設けられています。

有意性を維持するには、認定日から5年以内に再認定を受けるか、上位レベルの認定取得が必要です。

LinuCレベル1とレベル2の違い 

LinuCレベル1とレベル2のおもな違いは、認定範囲がLinuxの基本操作・システム管理から、設計・構築や問題解決を含む領域へ認定範囲が広がる点です。

LinuCレベル2では、Linuxシステムの設計・構築やネットワーク構築、さらには監視・トラブルシューティングといった範囲も出題されます。採用時の評価目安として整理すると、以下のとおりです。

知識・スキルの位置づけLinuCレベル1LinuCレベル2
Linuxの基本操作〇〇
定型的な運用・保守〇〇
サーバー構築△〇
ネットワーク設定△〇
障害原因の切り分け・
トラブルシューティング
△〇
要件定義・大規模システムの設計△〇

※表は試験合格者の実務能力を保証するものではなく、採用時の評価目安です。要件定義や大規模システムの設計まで任せられるかは、資格の有無だけでなく、担当工程や案件規模などの実務経験も踏まえて確認する必要があります。

採用判断では、レベル1をLinuxの基本操作・システム管理、レベル2を設計・構築・問題解決まで含むLinuxスキルの指標として整理すると、それぞれの位置づけを把握しやすくなります。

関連記事:LinuC Level1の保有者は即戦力?採用判断で見るべきポイントを解説

一方で、必要なLinuxスキルや実務経験を整理しても、条件に合う人材を自社採用だけで確保するのは容易ではありません。

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LinuCレベル2保有者に任せやすい業務

LinuCレベル2の認定範囲は、Linuxサーバーの日常的な運用だけでなく、構築・設定、ネットワーク管理、障害対応などにも広がっています。そのため、保有者に任せやすい業務として、以下のようなものが挙げられます。

  • Linuxサーバーの構築・設定
  • サーバーやサービスの運用・監視
  • ネットワークの設定・管理
  • 障害発生時の原因調査・トラブルシューティング
  • 仮想マシンやコンテナの基本的な管理

ただし、資格を保有しているからといって「本番環境でも一人で対応できる」とは限りません。

担当業務の範囲を決めるときは、資格を判断材料の一つとし、類似環境での実務経験も確認しましょう。

Linuxサーバーの構築・設定

LinuCレベル2では、Linuxサーバーの構築や各種設定に関連する知識・スキルを確認できます。試験範囲にはファイルシステムやストレージなど、サーバーを構築・管理するために必要な領域も含まれるためです。

たとえば、LinuCレベル1で扱う基本操作を前提に、レベル2で学ぶ知識は、以下のような作業につながります。

  • Linux OSのインストールや初期設定
  • ファイルシステムやストレージの設定・管理
  • パッケージやソースコードからのソフトウェア導入
  • LVMを使ったストレージ管理
  • ユーザーやファイルの権限管理

実際に構築するサーバー環境は、企業によって異なります。採用面接では、OSの種類や設定した機能まで詳しく確認すると、より適切な評価につながります。

関連記事:【企業向け】インフラエンジニアの構築業務を解説!流れと求人のポイントも紹介

サーバーやサービスの運用・監視

LinuCレベル2は、Linuxサーバーや各種サービスの運用・監視に関する知識・スキルを確認する材料になります。実際に運用・監視を行う現場では、以下のような業務も想定されます。

  • サーバーの稼働状態の確認
  • CPUやメモリの使用状況の確認
  • システムやサービスのログ確認
  • サービスの起動・停止
  • バックアップの実行状況の確認

運用・監視担当として採用する場合は、使用経験のあるツールや障害対応の経験なども確認しておきましょう。入社後に任せられる範囲をより具体的に判断しやすくなります。

関連記事:インフラエンジニアの運用保守とは?仕事内容と年収相場・採用のポイントなどを解説

ネットワークの設定・管理

LinuCレベル2では、Linuxサーバーに関係するネットワーク設定・管理の知識・スキルも確認できます。試験の出題範囲には、以下のような業務に関連する知識・スキルが含まれています。 LinuCレベル

  • ネットワークインターフェースの設定
  • 名前解決の確認
  • ルーティングの確認・設定
  • DNSやファイアウォールの設定

ただし、LinuCレベル2は、ネットワーク専任者向けの資格ではありません。Linuxサーバー担当として必要なネットワーク知識の理解度を判断する指標として、資格の有無を活用しましょう。

関連記事:ネットワークエンジニアに求められるスキル|企業が確認すべきポイントも解説

障害発生時の原因調査・トラブルシューティング

認定試験を運営するLPI-Japanでは、Linuxシステムの監視やトラブルシューティングができる技術者をLinuCレベル2の認定対象としています。

レベル1と比較すると、障害発生時の原因調査やトラブルシューティングに関する知識・スキルまで認定範囲が広がっています。 

障害対応では、サーバーの問題が「どこで発生しているのか」を切り分ける必要があります。たとえば、障害時には以下のような観点から原因を切り分けます。

  • CPU使用率が上昇していないか
  • メモリやディスク容量が不足していないか
  • サービスが停止していないか
  • ログにエラーが出ていないか
  • ネットワークやファイアウォールに問題がないか

201試験の試験範囲には、Linuxカーネルの管理・トラブルシューティングや、ネットワークの問題解決などが 含まれています。

面接では候補者が経験した障害の具体例を確認し、知識をどのように活用したのかを聞き取りましょう。 

仮想マシンやコンテナの基本的な管理

LinuCレベル2の試験範囲には、仮想マシンやコンテナを含むLinux環境の管理・運用も含まれています。

レベル1の試験でも仮想化とコンテナの基礎知識が扱われますが、レベル2では、仮想マシンやコンテナの管理・運用まで認定範囲が広がっています。 

レベル2では、以下のような仮想化・コンテナに関する知識・スキルを確認できます。 

  • 仮想化の仕組みやKVMに関する知識
  • 仮想マシンの作成・起動・停止
  • Dockerなどコンテナ環境の基本操作

ただし、Kubernetesを使ったコンテナ基盤の設計やAWS上のインフラ設計などを、資格保有だけを理由に任せる判断は避けるべきです。

サービス固有の設計やツール活用には別途、実務経験が求められるため、より具体的な実務経験を確認しておきましょう。

LinuCレベル2の保有だけでは任せられると判断できない業務

LinuCレベル2は、Linuxシステムの設計・構築や問題解決まで幅広く扱います。しかし、要件定義を含む大規模システム全体の設計や、事業影響の大きい重大インシデント対応まで保証する資格ではありません。

大規模システムのアーキテクチャは、LinuCの認定体系では「LinuCレベル4 システムアーキテクト」で扱われています。業務に適した候補者を採用するため、資格の認定範囲と実務経験を踏まえて、任せる担当業務を判断しましょう。 

要件定義や大規模システムの設計

LinuCレベル2の保有だけで、要件定義や大規模システムの設計を任せられるとは判断できません。実際のプロジェクトで必要になる設計業務は、技術知識だけでは完結しないためです。

たとえば、要件定義では顧客や事業部門から要望を聞き、システム要件へ落とし込む力が必要です。 

さらに、大規模なシステムでは、以下のような観点も検討します。

  • 障害時にもサービスを継続するための可用性
  • 想定アクセス数を処理するための性能・拡張性
  • 情報漏えいや不正アクセスを防ぐためのセキュリティ要件

LinuCの認定体系では、Linuxの大規模なシステムのライフサイクル全体を俯瞰し、最適なアーキテクチャを設計・構築する能力は「LinuCレベル4 システムアーキテクト」の認定対象となっています。 

関連記事:【企業向け】インフラエンジニアの上流工程スキル育成と年収相場・即戦力の獲得方法も紹介

複数システムにまたがる障害や重大インシデント対応

LinuCレベル2の出題範囲にトラブルシューティングが含まれていても、あらゆる障害対応を任せられるとは限りません。試験で問われる問題解決の知識と、事業影響を踏まえて復旧方針を判断する重大インシデント対応では、求められる経験が異なるためです。

事業への影響が大きい障害では、以下のような対応が求められます。

  • 影響範囲や復旧優先度の判断
  • 関係部署への状況共有
  • 原因分析と恒久対策・再発防止策の検討

採用面接では、候補者が経験した障害の規模や担当範囲、復旧判断への関与度を確認することで、資格の有無だけでは見えない対応力を評価できます。

Linux環境の構築・移行における技術リード

LinuCレベル2の保有だけを理由に、Linux環境の構築・移行プロジェクトをまとめる役割まで任せられるとは判断できません。技術リードにはLinuxの知識に加え、作業計画の策定や関係者調整、レビューなどの実務経験も必要だからです。

たとえば、既存のLinuxサーバーを新しい環境へ移行する場合は、サーバー構築に加えて以下のような業務も発生します。

  • 移行計画や作業手順の作成
  • 作業担当者の役割分担や進捗管理
  • 移行手順・構築結果のレビュー
  • 顧客や関係部署との調整

資格は知識・スキルを確認する評価材料の一つです。 

しかし、技術リードを採用する場合は、プロジェクト経験やリーダーとしての担当範囲も、資格とは別の評価軸として確認する必要があります。 

LinuCレベル2は採用でどのように評価する?

LinuCレベル2は、Linuxについて体系的に学習し、運用だけでなく構築や問題解決に関する知識・スキルをもつ人材を評価する材料になります。

しかし、資格だけでは実務経験の内容やレベルまでは判断できません。

採用ではLinuCレベル2を「取得しているか」だけを見るのではなく、自社で任せたい業務と候補者の経験を照らし合わせることが重要です。

若手・中堅エンジニアのLinuxスキルを測る評価材料になる

LinuCレベル2は、若手・中堅エンジニアのLinuxスキルを測るうえで、体系的な学習状況を確認する指標となります。Linuxの基本操作だけでなく、ネットワークや仮想化領域なども幅広く学ぶ必要があるためです。

LinuCレベル1では、Linuxシステムの基本操作やシステム管理に必要な知識・スキルを扱います。

一方でレベル2では、監視や問題解決、仮想マシンやコンテナの管理など、より高度な内容が認定範囲に含まれます。

経験者採用では担当工程と実務経験をあわせて確認する

経験者採用では、担当工程と実務経験をあわせて評価する必要があります。同じ資格を保有していても、担当してきた業務によって実務能力には差があるためです。

たとえば、面接では以下のような経験を確認してみてください。

  • 運用・構築・設計などの担当工程
  • サーバー構築で担当した作業範囲
  • 設計書や手順書などの作成経験
  • 障害対応で担当した範囲

LinuCレベル2では知識の広さを確認し、職務経歴や面接では担当工程と実務経験を確認することで、採用後のミスマッチを抑えやすくなります。

求人要件に設定する場合は任せたい業務から判断する

LinuCレベル2を求人要件に設定する場合は、採用後に任せたい業務から必須条件・歓迎条件のどちらにするかを判断しましょう。Linuxを扱う求人であっても、担当業務によって必要なスキルは異なるためです。

たとえば、監視や定型的な運用が中心であれば、LinuCレベル2を必須条件にする必要性は低い可能性があります。LinuCレベル1でも、Linuxの基本操作やシステム管理に関連する知識・スキルを確認できるためです。

一方でLinuxサーバーの構築やネットワーク設定まで任せる求人では、LinuCレベル2を歓迎資格として設定する選択肢があります。ただし、必須条件を厳しくしすぎると、経験豊富な候補者が応募対象から外れる可能性もあるため、採用後の業務内容に応じて条件を設定することが重要です。

LinuCレベル2保有者の実務経験を確認するポイント

LinuCレベル2の保有者を採用する場合は、資格で確認できる知識に加えて「どのような業務を担当したか」も確認しましょう。資格から体系的な技術知識やスキルを確認できますが、プロジェクトの規模や担当範囲までは把握できないためです。

とくに確認したいのは、以下の4項目です。

  • Linuxサーバーを構築した経験
  • 障害対応を担当した経験
  • 設計書や手順書を作成した経験
  • 仮想化・コンテナ環境での実務経験

担当経験を深掘りする質問を用意しておくと、候補者の実務レベルを判断しやすくなります。

Linuxサーバーを構築した経験があるか

Linuxサーバーの構築担当を採用する場合は、構築経験の有無を確認しましょう。使用したOSやミドルウェアだけでなく、以下のような構築環境や担当範囲も聞き取りましょう。

  • 使用したLinux OSやミドルウェア
  • 物理・仮想・クラウドなどの構築環境とサーバーの規模
  • ネットワーク・ストレージなどの設定範囲
  • チーム内での役割や担当工程

具体的な構築経験が確認できれば、採用後に任せられる作業範囲も判断しやすくなります。

関連記事:サーバーエンジニアのスキルセットとは?クラウド領域における必要性も解説

障害対応をどこまで担当したか

障害対応では、原因調査から復旧までのどの範囲を担当したのかも確認しましょう。実際の運用では、監視アラートを受け取る担当者と原因を調べて復旧判断する担当者が分かれているケースもあるためです。

担当範囲を確認するときは、障害対応を以下の4段階に分けると整理しやすくなります。

  • 監視アラートの確認
  • ログやリソース状況の調査
  • 復旧作業の実施
  • 恒久対策や再発防止策の検討

実際に経験した障害の規模や担当範囲を確認することで、入社後に任せられる対応範囲をより的確に判断できます。

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設計書や手順書を作成した経験があるか

Linux環境の構築担当を採用する場合は、設計書や手順書を作成した経験も確認しましょう。新規作成と既存資料の修正では、任せられる範囲が異なるためです。

たとえば、以下のような資料の作成経験を確認します。

  • パラメータシート
  • 基本設計書・詳細設計書
  • 構築手順書・運用手順書
  • テスト仕様書

作成した資料の種類や担当範囲を聞き取ることで、サーバー構築に関する理解度を判断しやすくなります。 

仮想化・コンテナ環境での実務経験があるか

仮想化基盤やコンテナ環境を利用している企業では、LinuCレベル2の試験知識と実際の利用経験を分けて確認しましょう。資格保有者は、必ずしも実務でKVMやDockerなどを扱った経験があるわけではありません。

たとえば、AWS上のLinuxサーバーを任せたい場合は、Linux経験だけでなく、EC2やIAMなどAWSサービスの使用経験も確認する必要があります。資格から基礎となる技術知識を確認し、実務経験から自社環境への適応力を判断するのが効果的です。

LinuCレベル2保有者を含むLinuxエンジニアへの業務委託ならクロスネットワークへご相談ください 

Linuxエンジニアを探すなら、資格の有無だけではなく自社で任せたい業務と候補者の実務経験を照らし合わせる必要があります。

LinuCレベル2は、Linuxシステムの設計・構築や運用管理、仮想マシン・コンテナの管理などに関する幅広い知識・スキルを確認できる資格です。しかし、実際に担当したサーバーの規模や障害対応の範囲は候補者によって異なります。

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記事を書いた人
クロスネットワーク編集部

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