エンジニア不足が叫ばれるなか、エンジニア不足を補う方法として多くの企業がSESを活用しています。SESが活用されている理由の一つに固定費を増やすことなく、エンジニア不足を解消できる点が挙げられます。
エンジニア不足を解消できる手法としてSESに魅力を感じる一方で、SESの単価が適正価格なのかわからないため、次の行動に出られない方は少なくありません。単価の相場を知らないまま契約すると、コスト高の契約となるリスクを心配しているためです。
本記事ではSESの単価相場とSESの単価を決める要素、適正な単価での契約に必要な取り組みを解説します。SESの相場に見合った単価で契約ができれば、必要最低限のコストで開発能力の向上が実現します。SESでエンジニアの補充を検討している企業は、ぜひ本記事を参考にしてください。
【最新】職種ごとのSES単価相場
SESの単価相場は職種ごとにあり、以下のとおりです。本章では職種ごとの単価相場と相場が決まる要因を解説します。
| 職種 | 単価の相場 |
| システムエンジニア | 50~120万円 |
| インフラエンジニア | 45~90万円 |
| プログラマー | 35~70万円 |
関連記事:インフラエンジニア派遣の単価相場|採用メリットや失敗を防ぐ対策も解説
参考:レバテックキャリア SESエンジニアの単価相場は?還元率や収入の上げ方とは
参考:ランサーズテックエージェント 【2025年最新版】SESの単価相場と利用のメリット・デメリット
システムエンジニアの単価相場
システムエンジニアは主に上流工程を担当するため、単価相場は50〜120万円と他の職種より高い金額となっています。システムエンジニアの単価相場が高いのはSESだけに限った話ではなく、正社員採用にも当てはまるため、一般的な傾向といえるでしょう。
システムエンジニアの単価相場が50〜120万円と大きな差があるのは個人の経験やスキルに大きく依存するためです。たとえば、以下の条件に当てはまる上級レベルのシステムエンジニアの単価は高額な傾向にあります。
- 経験年数8~10年以上
- 大規模な案件で上流工程やマネジメントを経験
- 複雑な仕様を持つシステムで要件定義や設計を経験
- プロジェクトマネージャ試験やシステムアーキテクト試験を保有
反対に経験年数が3年未満や基本情報技術者試験しか保有していない、指示を受けて設計業務をおこなうような経験・知識共に浅い場合は、単価が安くなりがちです。
インフラエンジニアの単価相場
インフラエンジニアの単価相場は45〜90万円と幅広くなっており、担当する業務により単価が大きく異なります。監視や運用では単価の相場は低く、構築や設計では単価の相場は高くなる傾向にあります。業務内容以外にも、経験年数や保有する資格、担当するポジションなども単価を決める要素です。
たとえば、以下の条件に当てはまるインフラエンジニアに依頼する場合は単価が高くなると考えてよいでしょう。
- 経験年数5年以上
- クラウド環境の構築から運用まで担当できるスキルと経験
- クライアントの要求に沿う形でコストとパフォーマンスを最適化できる
- AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルやデータベーススペシャリスト試験の保有
一方で以下の条件で依頼する場合は単価が安い傾向にあります。
- 経験年数が3年未満
- 本番環境の監視・運用業務のみ依頼
- 基本情報技術者試験やAWS認定クラウドプラクティショナーの保有者
インフラエンジニアの単価は同じ業務でも、用いるスキルにより違いが発生するため、注意が必要です。具体的にはオンプレミスのサーバーに対する環境構築より、クラウド上の環境構築の方が単価は高くなります。
昨今ではクラウド需要が多いため、クラウドを扱えるインフラエンジニアの単価相場は高い傾向です。
プログラマーの単価相場
プログラマーはシステム開発工程の下流工程にあたるため、単価相場は平均的に低くなりがちです。プログラマーの単価相場が低いのはSESに限った話ではなく、一般的な正社員採用にも当てはまります。
下流工程に該当する以外にも、プログラマーの単価相場が低い理由の一つに経験の浅い方が多く含まれる点が挙げられます。駆け出しクラスのプログラマーもSESに登録するケースがあり、経験が浅いと単価は低くなりがちです。
経験の浅い方を単独で迎え入れるのは厳しいですが、ベテランの方と組めば、経験の少なさをカバーしつつ、コストを抑えたリソース補充が実現します。
反対に高度なプログラミングスキルがある方、タイトな納期に対応できる方などはプログラマーの中でも単価が高くなります。GoやRubyなど需要の多いプログラム言語を扱える方も単価は高い傾向です。
SESの単価を決める要素
SESの単価は同じ職種でも単価が異なるケースが少なくありません。本章ではSESの単価を決める要素を解説します。SESの単価を決める要素を把握して、単価の判断材料にしていただければと思います。
関連記事:インフラエンジニアのSES採用とは?フリーランスとの比較も解説
スキルと経験
さまざまなスキルを身につけていて、豊富な経験を積んでいるエンジニアほど単価は高くなります。プログラマーでいえば、一つの言語より複数の言語を扱える方が現場で任せられる業務の量・幅が広がるため、単価は高くなります。
たとえば、フロントエンド側(TypeScript)とバックエンド側(Python)の双方を開発できるとエンジニアの数を抑えられるため、自然と単価は高くなるでしょう。身につけているスキルがモダンであるほど、単価はさらに上がります。
現在の市場において単価が高くなりやすいプログラミング言語は以下のとおりです。
- Go
- TypeScript
- Ruby
- Python
- Kotlin
- JavaScript
- PHP
経験の面でいえば、大規模な案件の経験や上流工程の経験があると、経験値が高いとして単価は高くなります。
参考:paiza プログラミング言語に関する調査(2025年版)
関連記事:インフラエンジニアが扱うプログラミング言語とは?習熟度の見極め方も紹介
業務内容
エンジニアに依頼する業務内容が複雑かつ、難しいほど単価は高くなる傾向にあります。たとえば、システム開発の上流工程は複雑かつ難易度が高いため、単価は高くなります。
要件定義フェーズはクライアントへのヒアリングから最終的な合意を得るまで、一筋縄ではいかないため、対応できるエンジニアには相応の対価が必要です。反対に下流工程の場合は指示に従って製造するケースが多く、難易度が下がるため単価は安くなりがちです。
担当するポジションによっても単価の高低があり、たとえばエンジニア達をまとめるリーダーポジションを依頼すると単価は高くなります。チームをひとつにまとめ、一定の品質で業務をするように指導することは簡単ではないため、リーダークラスには相応の対価が求められます。
関連記事:SESを上流工程で活用する方法|企業の選定基準や人材確保の方法も解説
エンジニアが所属する企業規模
エンジニアが所属する企業規模も単価に影響を与えており、企業規模が大きいほど単価は高い傾向にあります。
大手SES企業は発注先企業に対して充実したサポート体制を設けており、SESの単価はサポート分を含んでいるため、高くなります。トラブル発生時には金額に見合うだけのサポートがあるため、SESの単価とトレードオフの関係にあるといえるでしょう。
反対に中小規模のSES企業は、大手より単価を下げなければ受注が難しくなるため、SESの単価は低い傾向です。コスト面ではメリットがある一方でSES企業からのサポートは少なくなるため、一長一短といえるでしょう。
関連記事:大手SES企業の売上高ランキング|エンジニア確保のポイントも解説
SESと適正な単価での契約に向けて契約前にすべきこと
コスト高な契約としないためには、契約前の準備が肝要です。本章ではSESと適正な単価で契約するために、やるべきことを解説します。必要なアクションを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:サーバーエンジニアとクラウドエンジニアの違い|採用判断のポイントを解説
エンジニアに求めるスキルと経験を明らかにする
適正な単価で契約するためには、エンジニアに求めるスキルと経験を明確にすることから始めましょう。エンジニアの持つスキル・経験と現場のニーズが合致しなければ、コストオーバーになるリスクが生まれるためです。
たとえば、プログラミング工程で必要な人材はプログラマーであり、上流工程もできるエンジニアと契約しても明らかにコストオーバーになります。素晴らしいエンジニアですが、プログラミング工程の予算をオーバーするため、適正な単価での契約とはいえません。
反対に上流工程で必要な人材に対して、経験不足のエンジニアを連れてくる例もコストに見合わない契約です。業務を十分にこなせない可能性があり、追加でエンジニアの依頼が発生するなどのリスクが生まれます。
リソース不足から不安になり、闇雲にSESと契約をすると適正な単価での契約にならないリスクが生じます。
SESの相場と使える予算を確認する
SES企業から提示された単価が適正なのか判断するためにも、一般的な相場感を把握しておきましょう。担当する業務内容や依頼のタイミングによっては相場と異なる可能性はありますが、一般的な相場感を肌感覚で知っておけば、提示された単価の高低が判断できます。
必要なエンジニアを確保するために使える予算も押さえておきましょう。予算が明確であれば、SES企業側も予算に見合うことを条件にエンジニアを探せるため、迅速かつ現実的な人材の確保が期待できます。
適正単価から少し離れますが、予算を把握しておけば、求めるエンジニアの確保につなげるケースがあります。たとえば、求めるエンジニア像に合致するが一般的な単価より少し足が出る場合です。
エンジニア補充の予算を知っておけば、適正単価より高くとも理想のエンジニアを補充できます。予算を知らなければ、一般的な単価より高い時点で諦めるため、どれだけ予算をかけられるかを把握しておくことは重要です。
相見積もりを取る
一社からの見積もりだけでは、提示された単価が適正なのか判断がつかないため、相見積もりを取るようにしましょう。複数社からの見積もりを比較することで、エンジニアの単価が適性なのか判断ができます。
単価以外にもエンジニアの質やサポート内容などSES企業のサービス面の比較ができるため、相見積もりはおすすめです。相見積もりは最終的な条件交渉の材料にも使え、もう少しコストの低減をしたい場合に有効です。
コストパフォーマンスを重視するならフリーランスの活用もあり
エンジニアのリソース不足を解消する上でSESは魅力的な選択肢ですが、よりコストパフォーマンスで選びたい担当者は多いでしょう。コストパフォーマンスを重視する方におすすめなのはフリーランスの活用です。本章ではフリーランスがなぜコストパフォーマンスに優れているのかを解説します。
関連記事:フリーランスのインフラエンジニアと契約した場合の単価相場とは?|単価交渉のコツも解説
専門性の高い人材が豊富にいる
国内には約35万人のフリーランスのITエンジニアがいるとされており、豊富な人材から自社に合う人材を選べるため、費用対効果はより高くなります。
フリーランスのエンジニアはスキルと経験を武器に案件を受注しているため、各分野のスペシャリストが自然と多くなります。依頼した仕事に対して、スペシャリストとして期待を上回るパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
フリーランスのエンジニアと契約する場合、請負契約になる点も活用のメリットです。スペシャリストに仕事を一任できるため、自社の開発チームは担当範囲に注力することができます。
柔軟な契約ができる
フリーランスエンジニアとは「必要な時に必要な分だけ」で契約が結びやすいため、コストパフォーマンスに優れた契約ができます。たとえば、週2回対応のスポットでの依頼や3ヶ月間だけの短期稼働なども可能です。
余計なコストは発生せず、必要なタイミングだけでコストが発生するため、コストパフォーマンス面で優れた契約ができます。SESと契約する場合は対企業との付き合いとなるため、柔軟な内容で契約を結ぶことは簡単ではありません。
本当は週3の稼働が理想的なのに一人月単位の契約となり、余分にコストがかかるケースがあります。自社が最も望む形で契約ができるため、コストパフォーマンスを重視するならフリーランスがおすすめです。
SESの単価相場で悩むならクロスネットワークにご相談を
SESの単価相場は職種により異なりますが、およそ50〜100万円前後になります。単価はスキルと経験・業務内容・エンジニアが所属する企業規模の3要素で決まります。SESへの依頼を検討する一方で、よりコストパフォーマンスの良い形でエンジニア不足を解消したいと考えたことはないでしょうか。
専門的なエンジニアを柔軟に活用できる、コストパフォーマンスに優れた形でエンジニアを補充したい場合はフリーランスの活用がおすすめです。
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